益田工房東京が新しい環境へ移転するにあたり、彼らがクリエイティブ活動を通じて顧客や社員と共有したい価値観について、たくさんの対話を重ねました。スタッフの皆さんともワークショップを行い、企画や構想の段階で「こんな場所をつくりたい!」というコンセプトや、目指す場所の要素を一緒に言語化していきました。
ここで大切にしたのは、次の3つのポイントです
- 空間デザインを通じて、組織の価値観や個性を表現し続けられる場所づくり(ブランディング)
- みんなが自分で考え、柔軟に変化できるワークスペースと仕組みのデザイン
- 持続可能で、ユニークなスペースレンタル事業も試せる「実験の場所」
ワークショップや対話のプロセスに時間をかけると、「ちょっと回り道じゃない?」と思う方もいるかもしれません。でも、私はこの過程で生まれるコミュニケーションと情報こそが、良い結果を生む「鍵」だと信じています。この記事を読んでくださる方にも、ぜひこの考え方を共有したいです!
場所の個性をつくるには、経済性、不動産の立地条件、物理的な制約、ブランディング方法などを多角的に検討しながら、「企画とデザイン」を計画全体に落とし込むことが大切です。そして、関係者全員が「なるほど、これならやってみよう!」と心から納得し、共通のビジョンを持つこと――これが、場所に愛着を生み、動かし続けるエンジンになるのだと思います。ちょっと回りくどいかもしれませんが、これが私(100-SHIKI)の信念であり、スタンスです。
益田工房東京の皆さんは、クリエイティブなお仕事柄、こうしたプロセスの重要性を深く理解し、共感してくださいました。そのおかげで、不動産探しから新しいオフィスのデザインまで、一体感を持って取り組むことができました。なにより、コンセプトデザインの対話を通じて築いた信頼関係が、このプロジェクトの大きな原動力になったと感じています。
これから、このプロジェクトの具体的な取り組みや成果について、少しずつシェアしていきます。益田工房東京と共に進めた「自分たちらしいオフィス」づくりのストーリーを、ぜひ引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです!